田辺市議会 > 2021-06-29 >
令和 3年第4回定例会(第4号 6月29日)

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  1. 田辺市議会 2021-06-29
    令和 3年第4回定例会(第4号 6月29日)


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    令和 3年第4回定例会(第4号 6月29日)              第4回田辺市議会定例会会議録              令和3年6月29日(火曜日)           ―――――――――――――――――――    令和3年6月29日(火)午前10時開会  第 1 一般質問  第 2 4定報告第 1号 専決処分事項について  第 3 4定議案第 1号 田辺市個人情報保護条例の一部改正について  第 4 4定議案第 2号 田辺市手数料条例の一部改正について  第 5 4定議案第 3号 田辺市水道事業の設置等に関する条例の一部改正について  第 6 4定議案第 4号 工事請負契約の締結について  第 7 4定議案第 5号 工事請負契約の締結について  第 8 4定議案第 6号 工事請負契約の締結について  第 9 4定議案第 7号 物品購入契約の締結について  第10 4定議案第 8号 訴えの提起について  第11 4定議案第 9号 損害賠償の額の決定及び和解について  第12 4定議案第10号 損害賠償の額の決定及び和解について  第13 4定議案第11号 田辺市辺地総合整備計画の変更について  第14 4定議案第12号 令和3年度田辺市一般会計補正予算(第3号)  第15 4定議案第13号 令和3年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予算(第
                  2号)  第16 4定議案第14号 令和3年度田辺市診療所事業特別会計補正予算(第1号)  第17 4定議案第24号 訴えの提起について           ――――――――――――――――――― 〇会議に付した事件  日程第1から日程第17まで            ―――――――――――――――――― 〇議員定数 20名 〇欠  員  0名           ――――――――――――――――――― 〇出席議員              議席番号   氏   名               1番  松 上 京 子 君               2番  前 田 か よ 君               3番  久 保 浩 二 君               4番  加 藤 喜 則 君               5番  尾 﨑 博 文 君               6番  谷   貞 見 君               7番  柳 瀬 理 孝 君               8番  浅 山 誠 一 君               9番  宮 井   章 君              10番  福 榮 浩 義 君              11番  髙 田 盛 行 君              12番  北 田 健 治 君              13番  橘   智 史 君              14番  尾 花   功 君              15番  市 橋 宗 行 君              16番  安 達 幸 治 君              17番  安 達 克 典 君              18番  小 川 浩 樹 君              19番  塚   寿 雄 君              20番  佐 井 昭 子 君           ――――――――――――――――――― 〇欠席議員  なし           ――――――――――――――――――― 〇説明のため出席したもの              職  名      氏     名             市長        真 砂 充 敏 君             副市長       林   誠 一 君             副市長       木 村 晃 和 君             教育長       佐 武 正 章 君             企画部長      山 﨑 和 典 君             人権推進課長    堀 口 泰 令 君             西部センター館長  大 西 光 則 君             総務部長      西   貴 弘 君             危機管理局長    原   雅 樹 君             市民環境部長    中 村   誠 君             保健福祉部長    虎 伏   務 君             福祉課長      山 田 友 昭 君             健康増進課長    谷 本 あけみ 君             商工観光部長    丸 山 勝 司 君             農林水産部長    北 川 弘 泰 君             農業振興課長    合 川   弘 君             梅振興室長     福 田 琢 也 君             森林局長      宮 野 恭 輔 君             建設部長      衣 田   克 君             本宮行政局長    山 下 義 朗 君             教育総務課長    岡 本 圭 介 君             消防長       安 田 浩 二 君             水道部長      木 村 博 充 君           ―――――――――――――――――――出席事務局職員             議会事務局長    松 本 清 子             議会事務局次長   松 本 誠 啓             議会事務局主任   古久保 修 平             議会事務局主査   藤 田 祐 輔  開 議 ○議長(北田健治君)    皆様、おはようございます。  定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、令和3年第4回田辺市議会定例会4日目の会議を開きます。               (午前10時00分)          ――――――――――――――――――― ○議長(北田健治君)    それでは、日程に入ります。 ◎日程第1 一般質問 ○議長(北田健治君)    日程第1 一般質問を行います。  3番、久保浩二君の登壇を許可いたします。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    おはようございます。  3番、日本共産党久保浩二です。通告に従いまして一般質問を行います。  まず1項目の新型コロナウイルス感染症対策についてお伺いします。  まず最初に、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種の状況について伺います。  ワクチン接種が始まり、医療従事者に続き高齢者への接種が進められています。当初、ワクチンが届かず、接種が進まなかったために、多くの方からいつ連絡が来るのかという問い合わせが寄せられました。市の担当者も連絡や調整にいろいろ苦労されたと思います。ワクチン接種が進んでいる今も大変な状況の中、努力されている地域の医師や看護師の皆様、そして、担当職員の皆様に敬意を表したいと思います。  さて、ワクチンですが、新型コロナウイルス感染症の発症や重症化を防ぐ効果は確認されているものの、感染そのものを防げるかどうかは現時点では分かっていません。そんな中で、デルタ型と言われる新たな変異株が広がってきています。ワクチンによる集団免疫が日本全体に広がるにはまだまだ時間がかかります。接種を済ませたから安心ということではなく、従来の感染対策検査体制のさらなる充実は予断なく進められなくてはならないと思います。  接種が進んでいるイギリスはロックダウンを解除する予定でしたが、変異株による感染拡大ロックダウンの延期を決めました。今の日本でも新しい変異株による感染拡大が起こり、オリンピックが始まる夏に第5波が起きるのではないかと心配されています。この点で私たち日本共産党は、国民の命を守るという立場から、今からでも東京オリンピック・パラリンピックは中止すべきだと考えていることを表明しておきます。  その上でワクチン接種の状況についてお聞きします。今朝のニュースで国内の累計接種人数は約4,000万人、そして、2回接種された方が1,300万人を超えたと言われています。高齢者への接種は7月末完了の予定と聞いていますが、現在の進捗状況と、いつ頃完了予定なのかお伺いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    3番、久保浩二君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、真砂充敏君。             (市長 真砂充敏君 登壇) ○市長(真砂充敏君)    議員の御質問にお答えします。  当市の新型コロナウイルスワクチン接種の状況については、国の接種記録システムでありますVRS上の6月27日現在の接種回数は、1回目の接種回数が1万4,896回、2回目の接種回数が4,982回となっており、基準とする令和2年1月1日時点の高齢者の人口2万3,924人に対して1回目62.3%、2回目20.8%の接種率となっています。また、1回目の接種については、集団接種が1万1,168回、医療機関で行う個別接種が3,728回、2回目の接種については、集団接種が3,690回、個別接種が1,292回となっております。なお、3月29日に65歳以上の高齢者2万5,011人へ接種券を発送し、6月27日時点で1万8,025人から集団接種を希望される返信はがきを受け付けているところです。  先ほど申し上げた集団接種により1回目を接種済みの高齢者が1万1,168人、個別接種等の理由により集団接種をキャンセルされた方が3,472人で、残りの希望者は3,385人となっている状況であります。  また、残りの希望者のうち1,994人には、既に集団接種の案内を発送済みとなっておりますので、残りの1,391人についても随時集団接種の案内を行っていくことで、7月中に希望される高齢者への接種を行う予定であります。  以上です。             (市長 真砂充敏君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇)
    ○3番(久保浩二君)    1回接種が1万4,896人、2回が4,982人ということで、7月中に十分終わるというお話でした。  その中で、次に接種会場に行けない高齢者の対応についてお伺いします。在宅で介護を受けている高齢者、出かけるのに困難な高齢者など、接種会場に行けない高齢者への対応をどのようにしているのかお伺いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長、虎伏 務君。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えします。  当市の新型コロナウイルスワクチン接種における集団接種につきましては、路線バス、停留所のないハナヨアリーナへの送迎を希望される方は、日程の前の週の金曜日までに新型コロナワクチンコールセンターへお電話によるお申込みをいただくことで、接種日当日にバスによる送迎を行っているところです。  また、訪問介護サービス通院等乗降介助を利用して介護タクシー等接種会場に来られる方もいらっしゃいます。  各行政局管内でも1回目及び2回目をワンクールとした集団接種を1回ずつ行っており、管内の集団接種申込み数や個別接種を実施している医療機関の状況などにより、地域に合った案内を行っており、龍神行政局では個別接種を、中辺路及び大塔行政局ではハナヨアリーナへのバスによる送迎を、本宮行政局では集団接種を7月10日及び31日のワンクールを追加することで、希望される高齢者が接種できる体制を構築しております。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    送迎バスをしたり、介護タクシー利用するということとか、地域に合った接種で、本宮では2回行うということなのですが、これによって接種会場に行けない高齢者への対応ということで、漏れがないということで理解してよろしいでしょうか。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えいたします。  集団接種のほうではこういう形で送迎等を行っております。また、在宅の方につきましては、個別の診療所等で出張の接種をされているということも聞いております。全てが全て把握をできているという状況ではございません。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    今、答弁にありましたように、在宅の方に訪問してワクチン接種をしていただいたという話もお聞きするのですが、全てを把握していないということなのですけれども、2万3,000人余りおられるということで、その方々が希望される方全てが接種できるよう、抜かりないような対応をしていただきたいというふうに思います。  次に、高齢者施設や障がい者施設で働く職員や利用者へのワクチン接種はどのようになっているのかお伺いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えします。  高齢者入所施設につきましては、施設従事者同時接種により実施をしているところであり、高齢者入所施設のうち27施設の接種を希望される高齢者805人、17施設の施設従事者746人に順次接種を行っているところであります。  また、6月23日に60歳から64歳の方への接種券を郵送で送付し、基礎疾患のある方への接種券の申請案内をホームページ及び新聞等への報道依頼を行うとともに、居宅系サービス事業所訪問系サービス事業所の従事者、障害者施設入所者及び施設従事者に周知し、取りまとめて接種券を発行し、ワクチン接種につきましては、基本的に65歳以上の高齢者の接種を優先しながら、随時医療機関等で予約を受け付けていただいているところであります。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    高齢者施設入所施設は、そこの入所者や職員もワクチン接種を進めているというのは、訪問してお話を伺った中で理解をしています。  そして今、部長からありましたそれ以外の通所や訪問のほうのところも60歳から64歳のところと同じように優先接種をするということで各施設に連絡を取って、その体制を取ったというふうに聞いております。その辺についてはきちんとやっていただいているということで、安心できる部分はあるかなというふうに思います。  訪問、通所の方々の不安というのはかなり大きくて、先日までどういうふうな状況でワクチン接種を受けられるのかというのが分からない状況であったということで、大変不安を持たれていました。そして、今回、60歳から64歳と同じように接種券が送ってこられて、接種することができるということで、大変喜んでおられました。そういうことで、今後も皆様の安心につながるような対応をしていただきたいというふうに思います。  続いて、学校、学童保育所、保育所、幼稚園職員への接種計画についてお伺いします。  幼稚園や保育所、認定こども園などでの新型コロナウイルス感染症感染防止対策についてお話を聞きますと、感染拡大をさせないために大変苦労されていて、ワクチン接種を一日でも早くしてもらえないかと強い要望がありました。  和歌山県が各市町村のワクチン接種担当者に出した接種順位の考え方にも出されていますが、第3順位、60歳から64歳、高齢者施設等従事者基礎疾患接種終了が見込まれる段階において、児童福祉施設職員、保育士や教職員等を一般の方に優先して接種するような取り扱いも考えられるとあります。優先的な接種を考えているのかお伺いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えします。  学校や保育所などでのクラスターを防ぐために、教諭、保育士等への新型コロナウイルスワクチン接種は有効な手段であると考えます。  市としましては、今後は7月初旬に16歳から59歳の方、そして、12歳から15歳の方へ順次案内を発送する予定としております。まずは高齢者の接種状況を踏まえながら接種を希望される皆様が接種できるよう、機会を設けてまいりたいと考えております。  なお、高齢者の集団接種においてキャンセルが出た場合等、教諭、保育士等への新型コロナワクチン接種ができる体制を整えてまいりたいと考えております。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    大阪府などでは優先的に教職員に接種するという取組をしているところが幾つもあるというふうに言われています。余ったときに教職員などというふうなことを言われたのですが、一遍に同じ職場の全員に行うということはやり方としてふさわしくないというふうに思いますので、いろんな幾つかの班に分けて計画的にそれを進めるというのがよいやり方だというふうに思います。一般の方への接種券を発送する時期で対応するということなのですが、ちょうど夏休みにも入る時期ですし、その辺のところを利用して、幾つかの班で支障のないような形で行う、そういう取組を考えていただけたらというふうに思いますので、ここの場所、先ほど言いましたように、やっぱり子供と接する機会が多くて濃厚な接触になるということで、やはりもし感染させてしまったらどうしようという本当に大きな不安を持ちながら皆様お仕事されていますので、そういう不安をできるだけ早く取り除くような取組をしていただきたいというふうに思います。  次に、変異株による感染拡大防止の取組についてお伺いします。  田辺保健所管内での感染者は5月21日以来、約40日出ていません。しかし、東京都や大阪府など都市部で変異株に置き換わり、7月20日過ぎのオリンピックの時期に感染爆発、第5波が起こり、緊急事態宣言がまた出されるのではないかと専門家の方が予想を出されています。高齢者へのワクチン接種が進んでも変異株による第5波が心配されています。今年4月に起こった感染拡大と同じようなことが起こらないようにするための対応が必要になると考えますが、対策をどのように考えているのかお伺いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えいたします。  和歌山県では、早期発見、早期隔離、徹底した行動履歴調査により、感染者の特定や囲い込みを行っており、感染が確認された場合は、徹底した行動履歴の調査を行うことで感染拡大を防いでおります。  3月下旬から5月中旬までの間、田辺保健所管内においては114名の感染が確認されております。これは、それまでの約11か月間で感染確認されました98名を上回る感染者の増加でしたが、田辺保健所の早急な検査対応などから、5月21日以降の感染者は確認されておらず、感染拡大を抑え込んでおります。このことから、県の検査体制の強化が図られているものと認識しております。  また、市内の医療機関でもPCR検査及び抗原検査ができる医療機関があり、その中で数件ではありますが、無症状の方の検査も実施しているとのことで、検査体制の拡充が図られております。  市としましても、県から要請があれば市の保健師を派遣する体制を構築しており、今後、県や関係機関と協力しながら感染拡大防止に取り組んでまいりたいと考えております。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    和歌山県の対応というのは全国的に評価されていて、5月を過ぎてからの感染者数も本当に少ない人数で変移しているということなのですが、やはりこれは大阪府の3月から5月辺りまで大変な状況で、10人に1人しか入院することができないという状況がこの和歌山県にも大きく影響してきたということで、そういうことがまたないというふうには言えませんので、その辺の取組が必要になってくるというふうに思います。  次に、高齢者施設、障がい者施設、学校、保育所、幼稚園の検査の現状についてお伺いしますが、この6月の和歌山県議会の中で、共産党の高田議員が、PCR検査抗原検査キットというものの県の姿勢について質問していますが、高齢者施設抗原検査キットという形ですが、実施されたことは大きな前進だと考えています。そこで、抗原検査キットを使った無症状者への検査に踏み切った理由、その後の施設での活用状況、成果など福祉保健部長に答弁をお願いしますということで、部長の答弁は、第4波における、とりわけ変異株の影響により感染者が急増し、高齢者施設等集団感染が複数件発生したことを踏まえ、感染をより早い段階で発見するため、4月末からは、特に高齢者施設等の職員が1週間に1回、定期的に検査できるよう強化し、県から各施設等に対し抗原検査キットを配布しました。その結果、これまでに少なくとも職員5名に陽性反応があり、医療機関でのPCR検査の結果、3名は陰性となったものの2名の陽性が確定し、速やかに入院につなげるなど、施設内での感染拡大を未然に防ぐことができたものと考えております。県では、引き続き基本的な感染予防対策はもちろんのこと、より効果的に抗原検査キットを活用し、施設への感染の持ち込みや感染拡大の未然防止に徹底を図ってまいりますというやり取りがありました。  7月末時点では、65歳以下の方々へのワクチン接種はほとんど進んでいない状況です。この状況では、大阪府や関西圏などで感染拡大が広がれば、和歌山県、田辺保健所管内においても感染拡大が起きることは十分考えられます。クラスターを起こさないために、集団での仕事の職場、高齢者施設や障がい者施設はワクチン接種がかなり早く進むということで、もしかしたらその対象にならないかも分かりませんが、学校や学童保育所、保育所、幼稚園において抗原検査キットを用いて週1回の検査をして、新型コロナウイルスが入り込まないような対応が必要で、県に対して必要な数の検査キットを要望するべきではないかと考えますが、当局の考えをお聞きします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えします。  重症化しやすい方が入所している市内の高齢者施設訪問介護事業所通所介護施設及び配布希望のあった障害者施設については、県が簡易抗原検査キットの配布を行っていることは確認はしておりますが、その他の学校や保育所、幼稚園については、職員等への検査は行っていないのが現状であります。  ただし、職員には、基本的に手洗いやマスクの着用など、感染予防対策の徹底を日々の健康管理や熱や風邪症状がある場合などは勤務を行わないなど指示をするとともに、感染防止対策として換気や消毒の徹底など、新型コロナウイルス感染防止対策に取り組んでおります。  市としましては、先ほども申し上げましたとおり、高齢者の集団接種においてキャンセルが出た場合等、教師、保育士等への新型コロナワクチン接種ができる体制を整えてまいりたいと思っておりますし、7月上旬には16歳から59歳までのワクチン接種券を発送し、接種を希望する職員がワクチン接種できる機会を確保してまいりたいと考えております。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    先ほども言いましたように、すぐにこの若い方々にワクチン接種が進むということにはなかなかならない。その間に変異株と言われるかなり強力な新型コロナウイルスが蔓延するということが考えられます。先ほど、県のやり取りについてもありましたように、県は第4波が起こったときに、これはクラスターが起きて大変な状況になるということを判断し、各高齢者の施設に検査キットを送ったということなのですが、保育所、幼稚園、学校、学童保育所などもなかなかワクチン接種が進まない、すぐには進まないという状況の中で感染が広がるというリスクを考えれば、感染が広がってきそうになったときにはしっかり県に対応を求めて、和歌山県が行ったように検査キットを大量に送って、学校の中で週1回、幼稚園、保育所でも職員に対して週1回行って、安心して仕事ができるようなことが必要になるというふうに思うのですが、そういう、もし第5波が起こったようなときにはそういう対応が必要だというふうに思いますが、もう一度考え方をお聞きします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えいたします。  基本的に、感染症法により、疫学調査関係につきましては全て保健所が行うこととなっており、県の管轄ではありますが、保健所と協議してまいりたいと考えます。  それと、市はワクチン接種を再優先に進めて新型コロナウイルス感染症の感染予防啓発にも努めてまいりたいと考えております。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    65歳以上のワクチン接種は7月で終わるということなのですが、それ以下の方々のワクチン接種はそれからということなので、その7月にも大きな感染の波がまた起こるというふうなことが心配されていますので、そういうふうになったときに田辺市として検査をするということ、これは、検査を個人でする場合にはお金がかかってきますので、国の施策で行うということで無料で検査を受けられるということなので、ワクチン接種優先で頑張っているというふうに言われても、感染拡大がすぐに7月にも起こるのではないかと言われているときに、ワクチン接種はまだほとんど進んでないので、そこのところの対応をどうされますかということなので、それについてもう一度お答えをお願いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えいたします。  先ほども申し上げましたとおり、疫学的な調査関係については県の管轄でございます。保健所と協議を進めていきたいというふうに考えております。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    県、保健所と協議するということなのですが、こちらのほうから要望を出さないとなかなかそういう取組をしてもらうことが難しいというふうに思いますし、県が第4波で取った行動というのは、本当言ったら、第4波が起こる前からやっていたら、クラスターの発生をもう少し抑えられたのではないかというふうに思いますので、協議する、検討していくということを積極的に田辺市のほうから発信をしていただきたいというふうに思います。  次に、若年層の感染拡大の防止対策についてお伺いします。  緊急事態宣言解除前から、都市部で人の動き、流れ、人流が大きく増えていて、感染も徐々に増えている状況です。ワクチン接種が進んだ高齢者の感染が減り、若者の感染が増えています。田辺市においても若者の感染拡大が心配です。市として若年層の感染防止の取組をどのように考えているのかお伺いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇)
    保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えします。  3月下旬から5月中旬までの田辺保健所管内新型コロナウイルス感染症、年代別感染状況は、10歳未満が5人、10代が9人、20代が7人、30代が13人、40代が19人、50代が17人、60代が22人、70代が11人、80代が8人、90代が2人、100歳以上が1人となっており、50代以下の方が約6割を占めております。今後、65歳以上の高齢者への新型コロナワクチン接種が進む中、まだ始まっていない50代以下の感染割合が増えてくることが懸念されます。  議員のおっしゃるとおり、従来型よりも感染力が強い変異株は県内においても確認されており、引き続き、感染拡大防止に向けて取り組んでいく必要があります。  新型コロナウイルスの主な感染経路は飛沫と接触による感染であり、ワクチン接種の有無にかかわらず、日常できる基本的な感染予防対策である手洗い、マスクの着用、3密の回避など、感染防止のための行動をお願いし、今後も市民に周知してまいりたいと考えております。  また、症状のある方が無理に出かけることで感染を拡大させるおそれがありますので、少しでも症状があれば医療機関を受診していただきたいと思います。  市としましては、新型コロナウイルス感染症の終息に向け、64歳以下の市民につきましても、可能な限り早くワクチンを接種いただけるよう医師会など関係機関と連携を図り、ワクチン接種を進めてまいりたいと考えております。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    やっぱりワクチン接種が進んでも感染が拡大していくということで、前回の3月から5月中旬のところで50歳代以下が6割ということで、先ほどからしつこいように言いますが、この方々はまだワクチンの接種がほとんど済んでいませんし、1回接種しただけではなかなか感染を抑えることが難しいというふうに言われています。ワクチン接種と並行して検査が必要だというふうに思います。  ワクチン接種が進んだイギリスやイスラエルなどでもデルタ株と言われる新型コロナウイルスの感染が拡大しています。集団免疫を獲得するのに人口の6割以上に免疫ができることが必要と言われていますが、現在の世界状況を見てもワクチン接種が進んでいても感染を抑えられていません。今後も検査を拡充して感染を抑え込むための取組が必要になることを申し添えて次の質問に移ります。  次に、2項目めの生活保護と自動車利用についてお伺いします。  現在の田辺市の状況で生活保護を受けている方が自動車利用を認められる場合は、どのようなことなのか、今現在、実際認められている方がおられるのかお伺いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員御質問の、本市での生活保護受給者の自動車の保有を認めている世帯の有無についてでありますが、現在、本市では自動車の保有を認めている世帯はございません。  一方、保護申請時に、おおむね6か月以内に就労により保護から自立することが確実に見込まれる方には、自動車を利用することは認められておりませんが、処分を保留することが認められており、現在1世帯で処分保留を認めております。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    生活保護を受けながら自動車利用が認められるというのがあるというふうに思うのですが、例として、遠隔地からの通院、もしくは近くに買い物できるお店がない、そういう場合に自動車保有、利用が認められるのかお伺いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員御質問にお答えいたします。  遠隔地からの通院のための自動車保有についてでありますが、遠隔地からの通院につきましては、他法他施策による送迎サービスや扶養義務者等の送迎等の活用が困難で、タクシーでの移送に比べ自動車での通院が地域の実情に照らし、社会通念上妥当であると判断される場合には認めることとなると考えます。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    それでは、田辺市内からの通院で、公共交通の便が悪い、バス停まで遠いなどの場合、タクシーの利用は認められるのかお伺いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員御質問の公共交通機関の利用が困難な方の自動車保有についてでありますが、精神障害で公共交通機関の利用が困難な場合については、まずは、障害福祉サービスによる通院、介助等、ほかの方策を活用いただくことになります。その上で、タクシー等の利用による通院等が必要になった場合は、生活保護制度による通院移送費により対応することになります。タクシー等の利用も困難で、ほかの方策により難い場合は自動車の利用を認める場合もあると考えます。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    高齢夫婦で歩くのが困難で、通院や買い物に乗り物が必要だが車利用が認められない場合は、タクシー利用が認められるのかお伺いします。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員御質問の歩行困難な高齢者の自動車保有についてでありますが、歩行が困難な高齢者については、介護保険制度による在宅サービスの活用が生活支援の基本になると考えます。  また、通院については、必要に応じて生活保護制度における通院移送費等により対応することとなります。  以上です。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    久保浩二君。             (3番 久保浩二君 登壇) ○3番(久保浩二君)    幾つか例を挙げて質問したのは、今まで私が相談を受けて、担当といろいろやり取りした中身でした。  高齢夫婦で病院に定期的に行く。そして、奥さんのほうは足が悪くて100メートルも歩くことができない、そういう方が生活保護の相談に行ったのですが、車があるということで認められませんでした。この方は、収入が生活保護基準になるのですが認められないということで、本当に安いアパートで、冬、隙間風が入るような、トイレもくみ取で厳しい状況、風呂もなかなか難しい状況というところでありましたが、認められないということでそういう生活を続けられました。車がなかったら本当に困るのだということで、いろいろ対応してもらったのですが駄目でした。  そして、遠隔地からの通院、生活保護の中で、次のいずれかに該当する場合は自動車の保有を認めてよいか。障がい児・者が通院、通所及び通学のために自動車を必要とする場合、公共交通機関の利用が著しく困難な地域に居住する者が通院等のために自動車を必要とする場合、それの答えが、次のいずれかに該当し、かつその保有が社会的に適当と認められるときは、社会通念上処分させることを適当としないものとして、保有を認めて差し支えないということで、障がい児・者が通院等のために自動車を必要とする場合であって次のいずれかに該当する者。定期的に自動車を利用される。そして、利用し得る公共交通機関が全くないか、または公共交通機関を利用することが著しく困難であって、他法他施策による送迎サービス、扶養義務者等による送迎、医療機関等の行う送迎サービス等の利用が困難であり、また、タクシーでの移送に比べ自動車での通院が地域の実情に照らし社会通念上妥当であると判断されるなど、自動車による通院等を行うことが真にやむを得ない状況であることが明らかに認められることということで、先ほどからのやり取りでタクシーにこだわるのは、移送費を使う場合に、まずバスを使ってくださいと。タクシーというのはなかなか出てこないのです。そうだけれども困難な状況にあってバスで行くことが難しい、田辺市内でも頻繁にバスが走っていて利用しやすい。しかし、1日に3本ぐらいしかないという状況でしたら、バスを利用しても何時間も待たなければならなかったり、バス停まで遠かったりするということがあるのです。そして、もう一つが公共交通機関の利用が著しく困難な地域に居住する者が通院等のために自動車を必要とする場合でということで同じなのです。ほかにそれがない場合、タクシーが利用できたら車の保有は別に必要としないというふうに思うのです。しかし、タクシーでの通院などが認められない、そういうことがあるということで車がどうしても必要だということなのです。そして、車のところで、自動車の処分価値が小さく、通院等に必要最小限度のものという場合は認められるというふうになっているのです。人から譲り受けた軽四の自動車で、月に1回ガソリンを入れるか入れないか、それで生活するということ、最低限度のことをして、自動車を利用したいということでも認められない。そういうのが今の現実です。  生活保護手帳というのを担当課の方々が持っておられて、それには問答集というのがあります。その中で、他人名義の自動車利用についての設問があります。遊興等を理由に他人の名義の自動車を一時借用し、使用している場合はどのようにすべきかという設問があって、その中で、最低生活を保障する生活保護制度の運用について、国民一般の生活水準、生活感情を考慮すれば、勤労の努力を怠り、遊興のため度々自動車を使用するような生活態度を容認することもまたなお不適当と判断されることによるものというふうに書かれているのです。これは今の問答集の中にも残っています。勤労の努力を怠りというふうな、わざわざこの言葉が入っているのですよ。生活保護を受けている者は怠け者、そういう形になっています。  地方で生活を成り立たせるために必要な場合、生活保護受給者の自動車保有は必要な場合もあるでしょう。生活保護の受給によって、子育ても自立も困難になってしまうのは本末転倒であります。自動車は都市部を除く37の県では、貧困世帯に限定してもほとんどの県で1世帯以上保有しているということで、最低限貧困であっても車は必要だというふうに今は認識が変わってきているというふうに思うのです。それを勤労の努力を怠りっていうふうな、こういうことは生活保護受給者への偏見や差別を生む、そういう中身になっているのではないでしょうか。生活保護は生きるための権利であります。  昭和21年に日本国憲法が発布されて、第25条に、全ての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、全ての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならないということで、昭和21年にこの文章が、言葉があります。そして、生活保護法というのが昭和25年にできていて、基本的にほとんど変わってないということなのです。これだけ社会情勢がいろいろと変わってきているのに、車を持ってはならないというところはね、頑としてなかなか認めてもらえないという状況にあります。  独り親世帯のところで、やっぱり勤めながらの場合に、子供を送り迎えしたり、いろんなことをするのに車がなかったら生活することができないということで、大変厳しい経済状態であっても生活保護を受けずに苦労されている方もたくさんおられます。  大阪府の枚方市で生活保護自動車保有訴訟というのがありまして、その中で、裁判長が、保有要件を満たした場合の保有要件というのは、先ほどの条件に合うということを認めた場合の自動車の利用目的を通院等に限定する実務運用についても直接の争点ではなかったにもかかわらず、なお書きでわざわざ言及し、生活保護を利用する身体障がい者がその保有する自動車を通院等以外の日常生活上の目的のために利用することは、被保険者の自立助長及びその保有する資産の運用という観点からむしろ当然に認められるというふうに言われているのです。だから通院しか駄目です、これしか駄目ですということの限定だけではなくて、その人の生活を、いったら自立を助長するため、よりよくするためにもっとほかの使い方があってもよいですよというふうなことが裁判の中で2013年の4月に認められているのです。だから、車持ってるからもう絶対に生活保護が駄目ということではなくて、本当にその人の生活をしっかり見て、どうしても必要というふうに考えられる場合は、しっかりそのことを協議していただいて、そのことでその人の生活がきちんと生活できる、よりよいものにしていく、そういう考え方で今後生活保護と車保有について皆様の中で協議していただけたらというふうに思っています。  今回は、なかなか当局としては難しい答弁であったというふうに思いますが、少し考え方を変えて、前向きにその人の生活を維持していく、最低限度の生活を保障するということで考えていただけたらというふうに思います。  以上で終わります。ありがとうございました。             (3番 久保浩二君 降壇) ○議長(北田健治君)    以上で、3番、久保浩二君の一般質問は終了いたしました。  休 憩 ○議長(北田健治君)    この場合、午前11時5分まで休憩いたします。  再開の際は議案書を御持参ください。               (午前10時55分)          ―――――――――――――――――――  再 開 ○議長(北田健治君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午前11時05分) ○議長(北田健治君)    続いて、17番、安達克典君の登壇を許可いたします。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    17番、紀新会、安達克典です。よろしくお願いいたします。  4月に行われた選挙では、市長も新型コロナウイルス感染症対策を大きな柱として街頭で演説をするなど、市民に向けてメッセージを送られたと思います。また、議員の皆様も同じくこのことをマイクを握り演説を行ってきたものと思われます。個人演説会もできず、まさに新型コロナウイルス感染症との闘いの選挙でありました。  今回の一般質問新型コロナウイルス感染症関連を取り上げるかどうか悩みましたが、今市民が一番知りたい情報であり、最も重要な案件であることから、議長にも御相談をし、お許しを得ましたので質問を始めさせていただきます。  新型コロナウイルス感染症と闘う医療従事者の方々へ感謝の気持ちを表すカラーが青色だそうです。英国の国営医療サービスのシンボルカラーであるブルーでライトアップする取組は、英国で始まり、現在世界各国に広がっています。  昨年の5月、航空自衛隊のアクロバット飛行チームブルーインパルスが東京上空を飛行しました。新型コロナウイルス感染症の対応に当たる医療従事者に対し、敬意と感謝を示す目的で行われた取組です。医療従事者が病院から手を振ったり、人々がそれを見上げたりと、エッセンシャルワーカーのみならず自粛を強いられていた人々からも好評だったようです。最前線で日夜奮闘されている医療従事者の方々をはじめ、社会活動の維持に御尽力いただいている全ての方々に心から感謝を申し上げます。  まず初めに、大項目1の新型コロナワクチン接種事業について。  (1)の65歳以上の高齢者の接種状況について。  ア、市内の接種回数(1回目、2回目)、それから、イ、集団接種個別接種、在宅高齢者と通告をさせていただきましたが、先ほど3番議員から同じ質問内容が行われ、当局の答弁がなされましたので、ここでは控えさせていただきます。  また、なお、在宅高齢者の状況については、接種記録システムでは判別することができないということでもありますので、これも控えさせていただきます。  (2)の今後のスケジュールについてから質問させていただきます。  ア、64歳以下の方々の接種の進め方、集団接種個別接種についてでありますが、65歳以上のワクチンの接種が進む中、今後対象となる64歳以下の接種について、集団接種個別接種の進め方について、先ほど3番議員の答弁もありましたが、確認のため再度よろしくお願いいたします。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    17番、安達克典君の質問に対する当局の答弁を求めます。  保健福祉部長、虎伏 務君。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えします。  64歳以下の接種につきましては、6月23日に60歳から64歳の方への接種券の発送を行うとともに、基礎疾患のある方や在宅サービス事業所等の従事者への接種案内を周知しているところです。  今後、16歳から59歳の方への接種券を7月初旬に発送する予定で準備を進めているところで、12歳から15歳については、予診票の様式が16歳以上と相違するために、16歳から59歳の方より少し遅れますが発送する準備を行っております。  集団接種につきましては、現在進めている高齢者の接種状況により、予約開始できる日をホームページ等で周知させていただくとともに、医療機関で行う個別接種につきましては、接種券の発行以降に各医療機関の判断で順次予約を開始いただくこととしております。  なお、集団接種は、原則として、毎週水曜日及び木曜日に市民総合センターで、毎週土曜日の午後及び日曜日にはハナヨアリーナで実施していく計画となっておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    安達克典君。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    次に(2)の今後のスケジュールについてのイ、職域での接種について。  学校、保育園、幼稚園、児童館等ということで、先日のNHKニュースによりますと、県庁でも実施し、市や町の混雑を緩和して、できるだけ全体が早く終わるようにしたいとして、県内全域に早く接種が行き渡るためにも県庁での職域接種を検討しているようで、県では、医療関係従事者などの人員が確保できれば来月の中旬にも有田地域から北の警察や県教育委員会の職員を含むおよそ9,000人を対象とした職域接種を県庁内で行うようであります。  田辺市では、学校、保育園、幼稚園、児童館等の職域接種を考えているのか。また、県の紀南地方の職域接種の情報があればよろしくお願いいたします。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えします。
     まず、職域接種とは企業等において職域単位で接種を可能とするもので、医師や看護師等の必要な人材や接種場所等についても企業等が自ら確保するもので、最低2,000回程度の接種を行うことを基本としており、国や都道府県に申請するものとなっております。県内では、県庁や近畿大学理工学部、白浜町の旅館組合などで行われると聞いております。  当市には、職域接種の基準に該当しない企業等がほとんどであることからも職域接種の申請の情報はございません。  なお、高齢者の集団接種においてキャンセルが出た場合、教諭、保育士等への新型コロナワクチン接種ができる体制を整えてまいりたいと考えております。  また、紀南以降の県の情報についても、現在のところこちらのほうへは入ってきておりません。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    安達克典君。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    学校等については、県教委から正式に現時点で通達がなされていないということでありました。先ほど3番議員の発言にもありましたが、夏休み期間を利用して接種が進められるよう県教委等とも連携して進めていただきたいと思います。  次に、(3)の課題解決に向けた取組について。  ア、市民への情報提供、接種券送付の早期化ということで、京都市では、ワクチンの接種に関する情報がきめ細やかに発出されています。自民党の仲間でもある寺田市議会議員のフェイスブックにもその情報がアップされていました。田辺市でも現在の接種の状況や接種券の送付時期などを小まめに情報提供する必要があります。  田辺市のホームページを開いてみると、65歳以上の新型コロナウイルスワクチン集団接種を申し込まれる方へから始まり、現在、集団接種のお申込みをされている方に接種する日時、場所の御案内を封書にて順次発送しておりますと、封書が届くまでの間いましばらくお待ちください。そして、田辺市集団接種予定日について、6月から7月予定分を掲載しますとして、なお、このワクチン配送の都合により日程を変更させていただく場合がございます、御了承くださいとして、各接種場所と日程が示されています。  市民への安心を届けるためにも、ワクチン接種回数、1回目、2回目の接種数と接種率を順次アップしてはどうでしょうか。また、残りの59歳以下への発送を早期に行う必要があると思いますが、併せてよろしくお願いいたします。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えします。  市民への情報提供につきましては、今後ホームページ等で他市町村等の提供例を参考にし、分かりやすい情報提供を行っていくことを検討しています。  また、先ほどお答えしました今後の接種券の送付につきましても、できるだけ早期に送れるよう努力してまいりますので、御理解賜りますようお願いいたします。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    安達克典君。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    次に、イ、個別接種医療機関の予約システムについてであります。  接種予約における現在の課題について。個別接種で協力してくれている医療機関から、予約に関する問い合わせでふだんの業務が混乱しているとお聞きしました。  和歌山市ではコールセンター業務を外部に発注し、現在着々と受付予約から接種へと進んでいるようです。先日、その現場の状況をお聞きしてきました。現在26人体制で業務に当たり、うち20人が電話での対応につき1人当たりの1回の平均の対応時間は6分だそうです。そして5人が返送されてきたはがきの入力、残りの1人が全体の管理を行い、日々和歌山市の担当課に業務報告を行っているようです。  今後、よりスピーディーに確実に処理を進めるためにも、この資料にありますようなウェブシステムを構築してはどうでしょうか。今後のインフルエンザ対応、そして、来年以降のコロナワクチン接種にも使えるので、この機に導入してみてはどうでしょうか、お答えください。  また、集団接種についても、今までの人数よりはるかに多い人数となり、処理能力が問われることになります。現在、各課からの動員もあるようですが、日常の業務に影響を与えては市民サービスの低下にもつながりかねないと思います。この際、この件についても民間業者への委託をしてはどうか、お伺いをいたします。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 虎伏 務君 登壇) ○保健福祉部長(虎伏 務君)    議員の御質問にお答えします。  予約システムにつきましては、岡山県では、県が統一したシステムを構築するなどし、全国的にシステムを活用した予約を受けているところが多く、県内でも一部の市町村においては個別接種の予約を市町村で行っている事例も見受けられます。  当市では、65歳以上並びに60歳から64歳の方への接種には間に合いませんでしたが、今後、発送する12歳以上59歳への接種予約には接種を希望される方がインターネットを介して予約することができ、インターネット環境が整わない方等については、新型コロナワクチンコールセンターで予約を受け付けるシステムを運用していく準備を行っております。このシステムを活用し、個別接種を行っていただく医療機関のうち希望される医療機関の予約については、市を通じて受付できる体制を準備しているところであります。  また、集団接種については、今後一部業務を民間委託していくことも検討してまいりたいと考えております。  7月初旬に接種券を発行する対象者は約3万1,600人となりますので、接種予約に混乱が生じないよう努めてまいりますので、御理解くださるようお願いいたします。           (保健福祉部長 虎伏 務君 降壇) ○議長(北田健治君)    安達克典君。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    御答弁ありがとうございました。このようなウェブシステムを採用することにより、地元開業医などの負担軽減にもなり、ワクチン接種の協力も得やすくなると思います。その結果、接種の速度も上がり、予定のスケジュールも早まると思われますので、市長の御英断に期待をいたします。  次に、大項目2、農業・林業行政について。  (1)木材産業の現状と課題についてであります。ウッドショックと呼ばれる現状をどう受け止めているかであります。  ウッドショックと呼ばれる世界的な木材不足の影響が国内の住宅建築現場に広がっています。輸入材が減った影響で国産材の価格が高騰し品薄状態で、工期が遅れるなど影響が出ているようであります。  新型コロナウイルス感染症拡大で米国や中国などでの住宅への関心が高まり、木材需要が増大しているのが背景にあり、資材高騰を販売価格に転嫁できない住宅メーカーは収益悪化を懸念し、価格が上がることに戸惑いの声を上げています。  4月頃から輸入材が激減し、田辺市内の取扱業者へもこれまで取引がなかった県外の業者からも在庫がないかと連絡が来るようになったということであります。  加えて、スエズ運河での貨物船座礁と原油高のダブルパンチもあり、5月の輸入木材量は例年の80%前後に落ち込んでいます。さらに6月も輸入量は減り、夏場にはさらに例年の半分程度まで落ち込むのではないかという声もあります。  以上のような点を踏まえて、木材の不足や価格の上昇に関して、木材を取り扱う業界の全体的な状況及び状況に対する市の受け止め方と取組について、当局のお考えをお聞かせください。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    森林局長、宮野恭輔君。            (森林局長 宮野恭輔君 登壇) ○森林局長(宮野恭輔君)    議員御質問のウッドショックと呼ばれる現状と受け止めについてお答えいたします。  議員のお話にもございましたように、ウッドショックにつきましては、アメリカにおける住宅着工戸数の急激な増加に伴い、これに牽引される形で木材価格が上昇し、さらに中国市況や輸出入に使われる船便の不足もあり、国内においても外材価格の高騰や品不足が発生したことから、木材需給や住宅着工に影響を及ぼしていると言われております。これに伴い、住宅に使用する木製品の原材料である国産丸太の価格も上昇しており、田辺市近辺での取引市況についても杉・ヒノキ丸太が昨年同時期に比べ10%から30%程度価格の上昇が見られているところです。  丸太の価格が上昇することは、コロナ禍による需要減少により低下した丸太の生産量が回復し、森林所有者の収入が向上するなど、山間地域の主要な産業である林業の活性化につながる可能性はありますが、一方で、木製品を生産する製材業者にとっては原料価格の上昇や原料不足によって製品生産が困難となることや、木製品の高騰や供給不足により住宅建築が木材以外の資材に置き換わる危惧があるなど、林業、木材産業全体に様々な影響を及ぼす可能性があり、動向を注視する必要があると受け止めております。  市といたしましては、林業事業体や製材業者で構成する田辺市林業成長産業化運営協議会において、ウッドショックの動向についての情報提供などに取り組んでおりまして、今後も関係者と協議を続け、同協議会で実施しております原木の増産への取組等を通じて木材の安定供給を図ってまいりたいと考えております。            (森林局長 宮野恭輔君 降壇) ○議長(北田健治君)    安達克典君。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    御答弁ありがとうございました。  次に、イの木材の利用拡大に向けた優良な施設を表彰する顕彰制度について。  木造の施設等を建築する建築業者が地元の木材を積極的に使っていく機運を醸成するため、市が優良な施設を表彰する制度を構築することについて、当局の考えをお聞かせください。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    森林局長。            (森林局長 宮野恭輔君 登壇) ○森林局長(宮野恭輔君)    議員御質問の木材の利用拡大に向けた顕彰制度についてお答えいたします。  木材の利用拡大に向けた顕彰制度につきましては、全国規模では、木のよさや価値を再発見する製品や取組について表彰するウッドデザイン賞や、木材の利用拡大や特色ある木材利用施設を表彰する木材利用優良施設コンクールなどがあり、また和歌山県主催の紀州材を使った優良建築やライフスタイルを提案する企業の取組について、県外に拠点を置く団体を表彰する紀州材ベストユーザー賞など、様々な機関で取組が行われております。紀州材ベストユーザー賞には、田辺市内の製材工場や田辺市木材加工場の製材品を利用した建築設計事務所も表彰を受けており、田辺市産の木材利用拡大につながっております。  木材を利用した建築物の顕彰制度は、建築士や建築業者が木材を利用する契機となり、建築士間で切磋琢磨することで優れたデザインや木材利用方法の提案がなされ、木造住宅や木材利用が促進されるとともに、市民からも広く注目を受けることにより、建築士や建築業者が木材を利用することのモチベーション向上につながる可能性があります。  本市におきましても、田辺市産の木材を中心とした木材利用拡大の観点から、顕彰制度を含めた様々な施策について林業関係者や製材関係者などと意見交換を行っておりますが、丸太の流通が市域を超えているという現状から、田辺市産の木材に限定した顕彰などの利用拡大施策については課題が残るというような意見もいただいております。  今後は、建築士や建築業者に木材利用を促すための顕彰制度の在り方や、顕彰制度を含めた木材利用拡大の施策について、県や田辺市林業成長産業化運営協議会とも連携しながら調査研究してまいりたいと考えております。            (森林局長 宮野恭輔君 降壇) ○議長(北田健治君)    安達克典君。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    御答弁ありがとうございました。木材を活用した施設の整備を促進することにより、健康的でぬくもりのある快適な生活空間の形成や二酸化炭素の排出の抑制及び建築物等における炭素の蓄積の増大を通じた地球温暖化の防止及び環境型社会の形成にも貢献することが期待されます。  また、木材の利用推進を図り、とりわけ地元産材の需要を拡大することは、林業の再生を通じた森林の適正な整備にもつながり、森林の有する多面的機能の持続的な発揮や地域の経済の活性化にもつながります。優れた施設を顕彰することにより、木材利用の一層の推進が図られるとともに職人の励みにもなり、技術の継承にもつながります。ぜひ田辺市モデルを進めていってください。  次に、(2)の梅の生産状況についてであります。  ア、今年の生産量と価格についてでありますが、先週、15番議員の質問に対する答弁をされておりますが、青梅の出荷状況の詳細がお答えいただけるようであればよろしくお願いいたします。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    農林水産部長、北川弘泰君。           (農林水産部長 北川弘泰君 登壇) ○農林水産部長(北川弘泰君)    議員の御質問にお答えいたします。  田辺市の梅産業は、農家による生産はもとより、加工業者による梅干しや梅酒への加工・販売、これに伴う雇用の創出、さらに、容器や資材の関連産業を含めますと大変裾野の広い大きな基幹産業となっております。  本市の梅の生産量は、おおむね年間2万トン前後で推移しておりますが、その年の作柄については、農家の中では籠へ入れてみないと分からないと、こういったことが言われるほど、開花時、成熟期の気象条件によって作柄が大きく左右され、年によって豊作と不作を繰り返してきました。  県うめ研究所によりますと、昨年は暖冬で開花が早く、未成熟な花が多かったことや、花粉媒介昆虫の活動が弱かったこと、降水量の少なさが実太りを鈍らせたことなどが主な原因で、近年まれに見る不作となり、生産量は1万2,804トンでございました。  一方、今年は気象条件に恵まれ、主力の南高梅の開花時期が受粉樹である小梅等の交配品種とそろいまして、一部地域ではひょう、そして霜、それから強風被害があったもののおおむね順調に成熟し、現在は収穫期終盤を迎えているところでございます。  JA紀南の調べによりますと、本市における今年の梅の生産量は、6月22日時点での予想で、南高梅、古城梅、小梅など合わせて2万548トンで前年比160%と増加しています。また、過去10年間平均と比べた平年比は98%となっております。このうち、既に市場等へ出荷を終了しております小梅、古城梅の荷受量につきましては、小梅が349トンで前年比239%、古城梅が268トンで前年比358%と昨年に比べ大幅に増加しております。なお、主力の南高梅につきましては、7月上旬まで収穫が続きますので、今後の実太りによる荷受量の伸びに期待をしているところでございます。  また、青梅の価格については、JA紀南の市場販売実績によりますと6月18日時点の平均値で小梅は1キロ当たり696円で前年比98%、平年比114%、古城梅は694円で前年比87%、平年比130%、それから、南高梅は645円で前年比95%、平年比151%となっております。昨年は不作により高値でございましたが、今年も既に3,110トンの販売計画に対し進ちょく率92%の2,864トン、前年比165%の量が販売されており、市場や酒造業者などからの要求量にも十分対応できる見込みではありますが、今のところ高値が維持されている現状でございます。  以上でございます。           (農林水産部長 北川弘泰君 降壇) ○議長(北田健治君)    安達克典君。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    御答弁ありがとうございました。  次に、イ、長期にわたる働き手の確保についてであります。  日本の農業は、今や深刻な高齢化の問題を抱えています。2010年の農業就業人口は約2,600万人でした。しかし、その後は毎年減り続け、2019年には約168万人にまで減少しました。年齢構成はどのように推移しているかというと、2010年の農業就業人口のうち65歳以上は160万人で全体の約6割、平均年齢は65.8歳でした。2019年になると、65歳以上は約118万人で全体の7割を占め、平均年齢は67.0歳でした。農業就業人口の減少傾向に比べると緩やかなものではあるものの、農業従事者の高齢化が進んでいることがうかがえます。田辺市においても農業従事者の高齢化や後継者不足が問題になっている中、将来にわたって梅産地を維持するための労働力の確保が必要であり、その対策について市はどのように考えているのかお答えください。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    農林水産部長。           (農林水産部長 北川弘泰君 登壇) ○農林水産部長(北川弘泰君)    議員の御質問にお答えいたします。  本市の農業は、梅、ミカンを中心とした果樹の産地で、市の産業の大きな柱となっています。しかしながら、近年、全国的な傾向と同様に、本市においても農家戸数の減少、農業従事者の高齢化、担い手不足など農業を取り巻く環境は大変厳しく、こうした状況が続きますと、生産量の低下はもちろんのこと、当市の農業の将来が危惧されます。  こうした中、市ではJA等と連携を図りながら、本市の先進的な生産農家の協力の下、紀州田辺新規就農者育成協議会を組織し、当産地を維持していくため新規就農者や担い手の育成、確保に取り組んでいるところであります。  一方、農業生産現場においては、雇用労働力不足が大きな課題となっており、特に梅の収穫時期においては、生産農家は親戚、知人を頼り雇用労働力の確保に奔走したり、ハローワークへの求人登録や新聞等への募集広告を掲載するものの、なかなか応募がないといった状況にあります。  このことにつきましては、全国的にどの産地においても大きな問題となっており、JA等を中心とした多様な取組が進められております。  当地域では、JA紀南において一昨年11月から労働力不足への対策としてインターネットを活用した、農家と雇用希望者をつなぐ農業求人サイト、無料職業紹介所を開設し、運用されております。  このサイトについては、市では紀州田辺うめ振興協議会のホームページでの紹介や、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、営業の自粛を余儀なくされた各種事業者への情報提供を行っており、本年度は登録のあった34戸の農家から69名の求人に対し、雇用希望者は40名の応募があり、マッチングの結果、11戸の農家において16名の労働力が確保されております。また、昨年このサイトを活用し、雇用に至った農家の中には、本年も引き続き、直接雇用が成立している農家もあると伺っております。
     このような中、当サイトの利用については、スマートフォンなどから手軽に応募でき、好評をいただいており利用者も増加していますが、一方で県外からの求職者については、短期滞在宿泊場所の確保など課題もあるところです。  いずれにいたしましても、本市における梅産業の維持、発展のためには、生産量を確保することが大変重要でありますが、そのためには生産者、雇用労働力の確保は大変大きな課題であります。この地域にとって大切な産業を将来にわたって守っていくためにも、国による様々な施策の動向に注視するとともに、県やJAなど関係機関と連携、協議を図りながら、異業種間連携など幅広い観点から対策を研究してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。           (農林水産部長 北川弘泰君 降壇) ○議長(北田健治君)    安達克典君。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    御答弁ありがとうございました。これからの農業経営では、規模拡大と経営の効率化が最大の課題となると思います。そのためには、新規雇用就農者の確保と定着を積極的に推進する必要があります。先ほどの御答弁にもありましたが、求人を行う際には、近隣のハローワークを利用するだけでなく、民間の求人サイトへの掲載や自らのホームページを作成して募集するなど、インターネットやSNSを活用し、全国的に情報を発信することが求められております。インターンシップやトライアル雇用の機会を増やし、農業に興味のある人の受け入れにも強化していく必要があると思われます。世界に認められたみなべ・田辺の梅システムをさらに発展させ、次世代へ継承していくためにも、関係機関との連携を図り進めていってください。  次に、(3)鳥獣害対策について。  ア、今年度の防護柵設置状況について。  農作物鳥獣害防止対策事業について、農家の皆様に対し支援体制もかなり浸透してきていると思われますが、今年度の申請状況はどうなっているのかお答えください。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    農林水産部長。           (農林水産部長 北川弘泰君 登壇) ○農林水産部長(北川弘泰君)    議員の御質問にお答えいたします。  野生鳥獣による農作物被害は市内各地で拡大しており、その対策としましては、農家の皆様による防護柵の設置や有害鳥獣駆除による個体数を減少させる対策のほか、一昨年度からはさらなる対策強化を図るため、鳥獣被害対策実施隊を組織し追い払いなどの活動を展開するなど、防護と捕獲の両面で被害対策に取り組んでおります。  こうした皆様方の取組のおかげをもちまして、昨年度の被害額につきましては約3,500万円となっており、平成22年度の約4,000万円をピークに僅かでありますが減少傾向にあります。  しかしながら、現状ではまだまだ果樹を中心とした農作物への被害は大きく、また、生産基盤となる農地の掘り起こしなどの被害は収まることはなく、さらには、これまでに被害がなかった地域にも鳥獣の生息域が広がっており、農家の皆様にとりましては大変深刻な問題となっております。  議員御質問の今年度の防護柵設置状況についてでありますが、市では、鳥獣による被害対策として、イノシシや鹿等の獣害から農作物や農地を守るため、ワイヤーメッシュや電気柵等の防護柵及び防鳥ネットなどを設置する費用の一部を補助する農作物鳥獣害防止対策事業を実施しております。  本事業については、市単独事業と県単独事業の二つの補助メニューがあり、市単独事業については、受益農家1戸での申請を可能としており、大変利用しやすいことから、これまでに多くの農家の皆様に有効に御活用をいただいております。  事業内容につきましては、資材費などの補助対象事業費を3万円以上30万円までとし、補助率は2分の1としており、毎年1,000万円の予算の中で対象作物により施工時期が異なることから上半期、下半期の年2回の申請受付を行っているところであります。本年度は4月12日から開始した第1次募集の受付が終了しており、現時点では、田辺地域が86件、龍神地域7件、大塔地域5件、中辺路地域4件、本宮地域5件の合計107件と例年よりも大変多くの方から申請をいただき、当初予定していた上半期分の予算額を大きく上回る状況となっております。  一方、県単独事業につきましては、要望額に対して県が3分の1、市が3分の1の補助を行うことから、市単独事業よりも補助率が高く、負担も少なく、有利であるものの、2戸以上の農家で組織された団体での申請手続や早い時期からの準備が必要となるため、例年二、三件程度と申請件数は少ない状況で、今年度につきましては1件の申請をいただいているところであります。           (農林水産部長 北川弘泰君 降壇) ○議長(北田健治君)    安達克典君。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    御答弁ありがとうございました。最後に、先ほども答弁にありましたように、今年度は多くの方々から申請があったようであります。対策予算は足りているのか、多くの農家が防護柵の支援を必要としており、また、近年ワイヤーメッシュ等の資材が高騰している中、補助単価の見直しを含め、全体予算枠の拡充を考える時期に来ていると思われますが、市の見解をお答えください。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    市長、真砂充敏君。             (市長 真砂充敏君 登壇) ○市長(真砂充敏君)    議員の御質問にお答えいたします。  被害の状況につきましては、先ほども担当部長から申し上げましたように、依然として厳しい状況にあります。  こうしたことから、さらなる対策強化を図るため、今年度から猟期中のイノシシについても新たに有害捕獲補助金の対象に加え、より一層捕獲を推進していきたいと考えており、今議会にこのことに関連する予算の計上を行っているところです。  防護柵設置に係る予算ですが、今年度につきましては、上半期の申請が例年以上に多くあり、年間予算の不足が予測される状況ですが、鳥獣を農地に侵入させない自衛措置は有効な対策であり、市としてはできる限り支援してまいりたいと考えております。  また、本年度上半期の要望にお答えできなかった方もおられる中で、丹精を込めて栽培した作物が収穫直前に野生鳥獣の被害に遭わないためにも、早期の対応が必要となることから、例年9月からの第2次募集の受付を今回1か月早めた8月2日から行ってまいりたいと考えているところです。  ただいま議員から御指摘がありましたように、近年では被害区域が拡大傾向にある状況で多くの農家が防護柵を必要としている中、資材費の高騰で農家の負担も大きくなっていることは十分認識しており、市といたしましても引き続き被害状況等に注視しながら、農作物鳥獣害防止対策事業に係る予算枠の拡充と補助単価の見直しについて検討してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、当市において基幹産業である農業に深刻な影響を与える鳥獣被害は、直接の被害だけでなく、農家の生産意欲の減退まで引き起こす大変大きな問題であり、地域の皆様をはじめ関係機関と連携の下、被害軽減に向けて引き続き捕獲と防護を中心に総合的な対策を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。             (市長 真砂充敏君 降壇) ○議長(北田健治君)    安達克典君。             (17番 安達克典君 登壇) ○17番(安達克典君)    御答弁ありがとうございました。最後に市長から心強い御答弁をいただきました。鳥獣との闘いは今後も長く続いていくものと思われます。市のさらなる対策の強化を期待いたします。  先日、中辺路町の野中の植栽現場において、ドローンによる防護ネット、支柱、アンカーピンの搬送実習を視察させていただきました。二十数名の若手林業技師がその技術を磨いていました。今までであれば林道、作業道から肩に背負い、担ぎ、何往復、何十往復も山を上へ下へと行き来する人力による搬送でしたが、この現場ではドローンが2.4メートルの支柱を10本つり、ピンポイントで搬送していました。ドローンのプロペラから発せられる風とともに林業の新しい風も感じました。  また、コロナワクチン接種においてもウェブ予約システムの運用が開始されると24時間予約を受け付けることができます。加えて、職員や医療従事者の負担軽減にもつながり、また、メール配信機能による予約日が近づいてきた予約者に対して送るリマインドメールによるキャンセル率の低下にもつながります。とにかく一人でも多くの市民により早くワクチンが接種され、経済活動が活発になり、かつてのにぎわいが一日でも早く戻り、令和の新しい風が吹くことを願い一般質問を終了させていただきます。御清聴ありがとうございました。             (17番 安達克典君 降壇) ○議長(北田健治君)    以上で、17番、安達克典君の一般質問は終了いたしました。 ◎日程第2 4定報告第1号 専決処分事項について上程 ○議長(北田健治君)    続いて、日程第2 4定報告第1号 専決処分事項についてを上程いたします。  この場合、お諮りいたします。  本件については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略し、後日審議願うことにいたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(北田健治君)    異議なしと認めます。  よって、4定報告第1号については、委員会の付託を省略し、後日審議願うことに決しました。 ◎日程第 3 4定議案第 1号 田辺市個人情報保護条例の一部改正についてから  日程第17 4定議案第24号 訴えの提起についてまで一括上程 ○議長(北田健治君)    続いて、日程第3 4定議案第1号 田辺市個人情報保護条例の一部改正についてから、日程第17 4定議案第24号 訴えの提起についてまで、以上15件を一括上程いたします。  ただいま上程いたしました15件については、過日、既に当局の説明が終了しておりますので、これより総括質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(北田健治君)    質疑なしと認めます。  それでは、ただいま議題となっております15件については、会議規則第37条第1項の規定により、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  各常任委員会の付託事件は、配付いたしております議案付託表のとおりであります。  お諮りいたします。  本日の会議はこの辺にとどめ散会し、明日6月30日から7月6日までの7日間は休会とし、7月7日、午後1時から再開いたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(北田健治君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。  散 会 ○議長(北田健治君)    それでは、本日はこれをもって散会いたします。               (午前11時53分)  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   令和3年6月29日                    議  長  北 田 健 治                    議  員  加 藤 喜 則                    議  員  尾 﨑 博 文                    議  員  谷   貞 見...